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『ウミホタル&星空観察・成ヶ島自然満喫体験』開催報告

≪あわじFANクラブ体験イベント≫
“やって楽しい、食べてうれしい、見てオドロキ”
『ウミホタル&星空観察・成ヶ島自然満喫体験』開催報告

7月22日(土)13:00~21:00
梅雨前線による豪雨で全国で被害が発生する中、お天気が危ぶまれましたが、なんと昨日までの雨がウソのような好天気!
スタッフは共に雨男・雨女なので、これは参加者のパワーでしょう。素直に感謝を伝えてプログラムの始まりです。

♪テングサ使用のトコロテン作り
由良の海で取れたテングサを乾燥したものを使用。乾燥テングサはブラシの塊のようなもので、コレ食べられるの??お酢を入れて約20分間中火で煮立てました。*テングサの細胞はとっても硬いのでお酢を入れて細胞膜を崩すんだって。テングサが良くふやけたら、熱々の煮汁を晒し布で濾します。良かったぁ、食べるのは濾した液だけなんだ。液はどろりとしています。気泡をきれいに取り除いてから冷まします。冷蔵庫で冷たくして夕食後のデザートにしました。寒天やゼリーとは違う食感と味に子どもも大人も「こっちの方が美味しい!」

トコロテン作り

♪星空、望遠鏡、双眼鏡の話
ポケット星座早見盤を各家族に1枚配布。星座の見方を教わりました。これでお家でも見れるね!

星座速見盤の使い方

望遠鏡と双眼鏡のお話は、子どもにはちょっと難しかったけど、レンズの仕組みや購入時のポイントが良く分かり、大人の方は大きく頷いてましたよ。
双眼鏡の説明 デカッ!

♪ウミホタルの話と採集器具作り
家族で1個。親子で力を合わせて作りました。空き瓶の蓋にトンカチで穴を開けるのは子どもの当番。最初は手に当たるのが怖くて弱めに叩いていたのが、コツが分かればトントントン!みんな上手に出来ました!!

ウミホタル捕獲器作り

ウミホタルは、体調2ミリ程度の甲殻類で外敵から身を守る時などに頭部から発光液を分泌し、海水中の酸素と結合して光を発します。それが青紫の神秘的な光の正体です。昼間は砂地にもぐり、夜になると砂から出て活動します。
♪砲台跡めぐり
暗くなるまでの時間、元気な子達だけで生石公園まで里山歩き。ねむの木やはぜの木、キチョウにアゲハチョウ、ベンケイガ二にアカテガニ。約40分のウオーキングで色んな植物や生き物に出会いました。オドロキはやはり砲台跡で、砲座や弾薬庫などのレンガ構築物が当時を忍ぶ姿で残っています。静かな里山で思わずタイムトリップ!!

砲身に乗って

~由良要塞~
明治22年から39年にかけて築城された由良要塞。政府は東京と並んで日本の中枢部である大阪を防衛するうえで紀淡海峡の重要性を高く評価し、由良要塞を建設しました。設置された砲台は合計118門にのぼります。しかし、その後の飛行機や航空母艦戦の発達で、要塞は過去の遺物となり重要性は薄れていきました。結局、由良要塞は一度も実戦を経験することなく、多くは撤去され現在に至っています。
♪ウミホタル採集・星空観察
少し曇ってきましたが雨にはならず天気予報がハズレました!
ウミホタルはとっても食いしん坊なので、採集ビンに生スルメイカをたっぷりと入れます。真っ暗な海に向かって思いっきりビンを投げ込み、待つ事10分。紐を手繰り寄せてビンを上げると「わーい、いっぱい入ってるぅ」懐中電灯で照らすとビンの中には、餌のイカに食いついたゴマ粒のようなウミホタルがイッパイ!
ビンを振ってみると、ナント不思議!!幻想的な青紫の光で輝く。手の平も☆彡の宝石箱になっちゃった。

ウミホタルの不思議な光

この感動は、体験した人にしか分かりません!あなたも次回(8月26・27日)は絶対参加してね!!
さっきまで全体に雲がかかっていた夜空、私たちの喚声に驚いたのか、雲が切れて星空が覗いています。海岸での星空観察のはじまりです。木星と白鳥座を流れる天の川を観ることができました。子どもだけではなく大人もめっちゃ嬉しい顔して望遠鏡の順番待ちをしてましたよ!海の不思議に空のフシギ。宇宙の神秘を感じた夜でした。

7月23日(日)9:00~12:00
♪成ヶ島探索
朝から天気予報どおりの小雨。しかし、私たちが渡船場につく頃には止み、イベント中はじっと曇りのままでがんばってくれました。成ヶ島は、由良港の沖合いに浮かぶ無人島。渡し舟で渡ります。島は黄色いハマボウ、紫色のハマゴウが満開。ハマボウの木は1000本あるが、株元はたったの5本だという。すなわち株のように見えているのは幹なんだ!まるでガジュマルだあ!!このハマボウはレッドデータブックAランクの希少植物。

ハマボウ

そのほか、アイアシ、ハママツナ、ハマサジなどの希少種がいっぱい。浜で群生している植物は塩分の高い水に耐える力を持っている。葉っぱをかじるとナント“塩辛い”塩加減?はそれぞれの葉で違っているけど、私はオカヒジキが気に入りましたね。
ハママツナの群生 潮が満ちると海水中に…

お次は、生き物。これまた絶滅危惧種のオンパレード。最近は絶滅したといわれていたものの復活も多く確認されている。ハマシイノミ貝、ヤマトクビキレ貝、イボウミニナ、オサガニ、オキシジミ、オオノガイ、ヘナタ・・・。
ハマシイノミガイ

ガイド役の花野晃一さん(「成ヶ島を美しくする会」会長)の手にかかると次から次へと魔法のように浜辺から出てくる。干潟では、これまた絶滅していたはずのハクセンシオマネキがいっぱい!!メスの奪い合いで白い扇を振りかざし格闘しています。ハクセンシオマネキ 2匹のオスの戦い

オドロキの『マテ貝釣り』も初体験。マテ貝のいそうな泥の上に塩を撒き、貝がビックリして地面から身を出したところを指で摘み上げる。スポーンと抜けるような感じで貝が釣れる?塩茹でにして食べると美味しい!!
マテガイが顔を出した!

ウミガメが産卵にくる外海も散策しました。大阪湾で唯一残っている自然海岸は約1キロもあり、ウミガメの浜で有名な徳島の大浜海岸の2倍。砂のキメの細かさにびっくり。今年のウミガメの産卵の後もしっかりと残っていました。
成ヶ島は悠然と横たわるその美しい姿から『淡路橋立』と呼ばれ愛されています。珍しい動植物が数多く生息している反面、潮の流れの関係と唯一の自然浜だからゴミが漂着しやすいということで大阪湾の生活ゴミでイッパイ。多くの人にこの宝島とゴミの島の対比を実際に見て体感してほしいと心から思います。

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