9月20日、今期最後の「ウミホタルと夏の星空観察会」を開催しました。
参加くださったのは、7家族25名。横浜、京都、吹田からそれぞれ1家族、神戸市から3家族、そして淡路島内から1家族の参加でした。
シルバーウィークとあって、開催日の設定を過ったかな?と心配していましたが、取り越し苦労でしたね。
まずは「ウミホタルとは」を解説。
基本的な知識をお聞きいただいた上で、PETボトルに穴を開け、重りに砂を入れて、ウミホタルの餌(今回はイカ、タチウオ、エビ)を入れ、紐をつけた仕掛けを海に投入します。
ウミホタルは、夜行性でスカベンジャー(腐食動物。動物の死骸や排泄物を食する動物)の性質を持っているので、餌となる魚介類の肉を用いて採取するのです。
仕掛けを引き上げるまでもなく、波打ち際ではウミホタルが輝き始めます。
約5分~10分後、仕掛けを引き上げると、仕掛けから流れ出たウミホタルで、波打ち際は青紫に輝きます。

この夜は、とてもウミホタルが活発で、神秘的な光が満ち溢れていましたよ。
ウミホタルの輝きを満喫したら、今度は星空を楽しみます。
北斗七星(大熊座)をみつけ、北極星へのたどり方、そして反対側のカシオペア座をたどります。

次いで、七夕の牽牛星(鷲座のアルタイル)、織女星(琴座のベガ)、そして白鳥座のデネブからなる「夏の大三角形」を覚え、南へ流れる天の川と、ジャンプしたいるか座、いて座、さそり座へとたどります。
ここで30cm反射ドブソニアン望遠鏡が登場。まず、白鳥座のベータ星アルビレオを見て、色のコントラストの素敵な二重星(ダブルスター)を楽しみ、西南の低空にある土星を見ました。『わっ!輪が見える!』驚きと感動の声が上がります。
そして今夜のメイン・月齢7の月を見ました。子どもたちはもちろん、お父さん、お母さんたちも『わっ!すご~い!』と歓声を上げます。
全員が見てくれたのを確認して、『何か質問はありませんか?』と問うと、『星の大きさはどのくらいですか?』 『土星の輪は何で出来ていますか?』 『月の模様はなんでウサギのように見えるのですか?』 『月のでこぼこはどうして出来たのですか?』 『地球と月はどのように出来たのですか?』 などなど、たくさんの質問が出てきましたよ。
最後に、「子どもさんが将来、星や月、宇宙に関心を寄せて、望遠鏡がほしいと言う様な事があれば、電話でもメールでもまず相談してください。予算に応じて、しっかり見え、いつまでも使える製品を紹介させていただきます。ホムセなどに並んでいる望遠鏡で失望すると、せっかく芽生えた『科学する心』を摘み取ってしまうことになりかねません。」と話させて頂き、全プログラムを終了しました。